私は50代最後の年に留学に行くと決め、その後1年2か月のカナダ留学を体験しました。
ずっと行ってみたかった長期の留学にやっと行けたのが、このタイミングでした。
この記事では、何のために留学に行くのかを考えすぎて行動を起こせなくなっている人に向けて、私の体験談をまとめます。
留学は目的がわからないと失敗するってホント?
よくある留学の目的
今どきネットで検索すれば、「留学の目的をどう設定するのがいいか?」なんて山のように情報が出てくるよね。
まぁそもそも日本では学生留学が主流だから、大人になってから留学する人向けの情報より、大学生や大学卒業してどうする?って人向けの情報がほとんどなわけだけど。
そこで言われていることって、だいたいが
- キチンと目的を設定して留学に行かなければ、辛い留学生活を乗り切れない
- 目的の設定がないと、帰って来てからの勉強やキャリアに結びつかない
っていう感じのヤツだよね。
まず目的を明確にして、その目的から逆算して行動していけば目的を達成できるよ、みたいな流れよね。
これって、まあ正論だよね。正しい。
おっしゃるとおりですって言いたくなる。
学生留学中心の留学業界だから、こういう「まず目的があるべき」な考え方は、とっても馴染むと思うよね。
目的から逆算思考
私たちって、だいたいがこの「目的からの逆算」ってやつに追い立てられるじゃない?
留学だけに限らず、受験だって就職だって、転職だってそうだよね。
みんな、「どう在りたい」という目的から逆算するのがいいみたいに普通に言われてるよね。
”目的がわからないとは言えない”みたいな雰囲気あると思わない?
私もそれはそうだと思うし、否定はしないけど、なんか何でもかんでもこのレールに乗せられちゃうと、正直窮屈に感じることが多くてさ。
たぶん「~するべき」っていう考え方が苦手なんだと思うんだけどね。
この「目的から逆算」の考え方って、私にはどうも「失敗を許さない」っていうか「失敗が許されない」っていうか、なんか最短距離でいかなきゃいけない感を感じちゃうんだよね。
だから実は昔からこの考え方は、私にはなじまなかった。
でも、勉強でも仕事でも「目的から逆算」をずっと求められるから、そう考える癖がついてしまっていて、勝手にこのレールに乗せらて来たんじゃないかと思うんだよね。
でもさ。
って、留学に行ってからは思うようになってきてて。
”目的わからない”でもいいじゃん。
留学ですごく価値観を覆されたなって思ってるんだよね。
価値観を覆されたっていうより、元々の価値観を思い出したっていう方がいいのかもね。
いろんな留学あっていいんじゃない?
私が50代最後で1年以上留学に行くって決めたときって、「目的からの逆算」なんて全く考えてなかったんだよね。
目的がわからないっていうより、目的すら考えてなかったよ。
それは「年代の違いでしょう」、「学生留学だったらそうはいかないでしょう」っていう人もいるかもしれないけどね。
でも、私が海外で1年以上生活してみたかったのは実は20代のころからのことでして、思い返せばその頃も明確な目的なんてなかったんだよね。
ただ、とにかく行ってみたかったの。
海外で生活をしてみたかったんだよね。
それが仕事やお金やキャリアにつながるかどうかなんて、別に考えてなかった。
そこは私にとってそんなに重要なことじゃなかったんだよ、当時から。
だからこれはもう年代とかじゃなく、人によるんじゃないかと思う。
目的がわからないと留学に行っても意味がないと思うのか、目的なんてないけど留学行きたいから行くって思うのか、そのどちらもアリなんだろうね。
そして私が強く思うのは、目的がわからなくても留学に行きたい気持ちが強くあるのであれば、
ってことなんだよね。
ネット上の目的設定至上な情報に振り回されてないで、自分がやりたいことを自分にやらせてあげることの方がよっぽど大事だよって、私はいつも思ってる。
それでもし
ってなったとしても、それはそれでいいじゃん。
日本に帰ってきた後、留学が次の仕事につながらなかったり、英語が思ったほど上達しなかったりしたとしても、自分がやってみたいって思ってたことに「GOサイン」が出せたことがそもそも価値ある行為だと思うんだよね。
そういう風に考えてれば、やってみたいことを諦めないですむんじゃないか?とも思うんだよなぁ。
”目的がわからない”なんて上等だよ。
シニア留学に失敗なんてあり得ない
目的わからないけどシニア留学に行ってみた
私は、2022年から2023年にかけて1年2か月の間カナダに留学してきたのね。
もちろん人生初の1年越え海外生活。
1年以上海外で暮らすなんて、めっちゃドキドキしない?
実は20代の頃にロンドンに1か月語学留学したことがあって。
その時、1か月経ってやっと慣れてきたと思ったらもう帰らなくちゃいけないのが悔しくて悔しくて、
って思ったんだよね。
その頃は、1年勉強のために休職できる制度とかなかったから、定職を手放すのが怖くて留学より働くことを優先させてきたんだよね。
今考えると私は、「留学」と「仕事」はどちらか1つを「選ばないといけない」ってずっと思ってたんだと思う。
だから「留学」を「仕事」に活かすとかって発想はしてなかったね。
私が目的から逆算しないのは、留学が仕事とは結びついていないせいなのかもしれないね。
1年以上海外で生活できるってなった時には、ホントにうれしかった。
やっっっっと行けるって思ったよね。
いろんな目的があるよね
私がカナダ留学中にあった日本人には、いろんな人がいたよ。
みんな事情はそれぞれで、いろんな人がいるなーって思った。
特に、日本からカナダへ移住をした人とか、移住を視野に入れている人がまぁまぁ実在したのには、
って思ったよね。
実際に日本からカナダに移住した人に現地で会うと、
って普通に思う。
目的わかる/わからないよりも、こういう感覚をダイレクトに感じられるのも、留学に行くメリットだと思うよね。
留学するとわかることがある
私は50代になってからカナダに長期留学したわけだけど、ホントに留学してみてわかることってあるんだよね。
わかることというよりは、感じることっていう方が近いかもしれない。
私が思うにそれは2つあって
- 日本よりカナダにいる方が、断然しっくりくる
- 自分は日本人だと、強烈に意識させられる
「カナダっていいなー」って思うのと、「私日本人だわ」っていうのを両方すごく感じるんだよね。
だからね、日本からカナダに移住したいって思う人の気持ち、よくわかる。
カナダに住みたいよね。
私もそう思う。
あの、おおらかな感じ、その人その人の考えが尊重される感じ。
日本の良さもあるけど、私は断然カナダの方が好き。
私は、日本の男尊女卑とか、同調圧力とかが大っ嫌いだからね。
ただ、食に関してだけは日本の味が自分には必要だなって感じた。
食べるものを通して、自分が日本人だってことを突きつけられるよね。
大好きなカナダだから、カナダ留学も1回で終わりにしたくなかったんだよね。
何度でも行きたいって思った。
留学って何度行ったっていいわけじゃない?
それで今回また2回目のカナダ留学を計画しているわけだけどね。
どんな留学も失敗にはならない
そして、シニア留学のいいところって、どんな留学になったとしても失敗にはならないってとこじゃないかと思う。
もし学生留学だったら、留学を仕事やお金に結びつけて考えたくなっちゃうだろうからね。
シニア留学だったらどう転んだとしたって、全部自分の経験になるって思えると思うんだよね。
ある意味何にも縛られないで、純粋に留学にチャレンジできるのがシニア留学の醍醐味じゃないかと思う。
少なくとも私にとってはそうなったし、このあと何回行くかわからない次の留学もそうなるだろうと思ってるんだよね。
バビコと直接話しませんか?
こんな感じで、なんなら私も移住したい派なんだけど、最近は「移住未満留学以上」な生活をしたいなって思うようになってきたの。
移住はやっぱりハードル高いってことがわかってきて。
でも毎年カナダに数か月滞在して英語を勉強するって生活は、やろうと思えばできるじゃない?
だから、何度でも留学しちゃえばいいじゃんって思ってるんだよね。
だったら
「移住未満留学以上」
が私がやりたい形だなって思うようになってきたんだよね。
こんな風に考えて留学行ってるシニア世代の人って、他にどのくらいいるのか不明だけど、最近はこのブログを読んで私に質問のメールをくださる方も増えてきたの。
そこで、私のカナダでの生活について”知りたい””聞きたい”っていう人に向けて、ZOOMで直接お話しすることを始めてみたよ。
留学エージェントに聞きづらいことや、シニア留学のリアルについて、ぶっちゃけて話す場があってもいいんじゃないかと思ってさ。
詳しいことは、下のバナーをクリックしてご案内ページに飛んで見てみてね。
おわりに
いかがでしたか?ここまでお読みいただきありがとうございました。
日本ではまだまだ学生留学が主流だから、留学を目的から逆算して考えるように仕向けられてるけど、別にそれ、しなくてもいい場合だってあっていいと思うんだよね。
目的がわからない状態でも、いいじゃん。
もっと自分がやりたいことを自由にやってみても、誰にも何にも迷惑かからないし、誰にも何にも言われないし、仮に言われたとしたって別にかまわないしね。
シニア留学には失敗なんてあり得ないから、ゼッタイおもしろいことになると思うんだよね。
そのおもしろさは学生留学以上なんじゃないかと、私は思っている…。