シニア留学で英語の勉強をしたいと考えている人も多いと思います。
私は約1年間トロントで英語の語学学校に通いました。でも留学してから3か月後には語学学校とは別に、英語の発音を日本人の先生から教わり始めました。
この記事では、シニア留学で現地で英語を勉強したときに感じた「発音の壁」についてまとめました。
シニア留学で英語発音は自然に良くなる?
シニア留学をして、トロントの語学学校でがっつり英語の勉強を始めた当初は、語学学校に通ってさえいれば、私の英語はそれなりに上達するものと思っていました。
ある意味、どんどん分かることが増えていったのは事実です。でも…
語学学校の外は別世界
語学学校にはいろんな国からたくさんの学生が英語を勉強しに来ています。みんな母国語が英語ではないので、それぞれの国の訛りが英語発音にも強く出ていて、正直よく聞き取れないことも多いです。
でも語学学校の先生はプロフェッショナルですから、どんな国の訛りがあったとしても、その人が言いたいことを推測してくれるし、わかろうと努力してくれます。
友だち同士でも同じです。
お互い英語はペラペラじゃないし発音もいまいちだけど、学校の中ではなんとか聞き取れるように努力したり歩み寄ったりしながらコミュニケーションをとっています。
だから学校にいる間は、「自分の英語もまあまあ通じるようになってきたな」と自信をもてる場面も増えてきます。
そう。それはそれで素晴らしいこと。自信をつけてどんどんしゃべる以外に上達の道はないですからね。
せっかく一大決心をしてカナダまで来たシニア留学。多少できなくても、発音が悪くてもどんどん使って英語力を上げるしかない。
でもね、しばらくするとたいていの人は打ちのめされると思います。
自分の英語が通じるのは、学校の中だけだってことを思い知るからです。
簡単な音が聞き取れない
学校から一歩外へ出ると、そこは別世界。
まずネイティブの会話が早すぎて聞き取れない。
語学学校の先生からは「わからない時には何度でも聞いていいんだよ。カナダの人たちはそういうことに慣れているし、ちゃんと答えてくれるから。」って言われていたから、
とお願いするんだけど、何度聞いても学校の先生みたいにゆっくりと話してくれるわけではなく、早いまま何度も繰り返してくれるという現象が起きて…。
ということを思い知りました。
「早くて聞き取れない英語を何度聞いても、結局永遠にわからないということを学ぶ」という現実を突きつけられていました。
現地カナダで学べば英語も上達すると思って来たシニア留学なのに…。
しかも難しい単語ってわけじゃない、ごくごく普通の会話なのに、音が拾えないんです。短い文なのに何を言っているのかわからない…。
これが続くと、ことごとく自信喪失。
こういうことが何度も起きて、いやがおうにも発音の重要さに気づかされる…ということが起こるわけです。
学校の中でわかっても、外の世界ではお手上げ。
語学学校の「中」と「外」では大違いなんですよね。
発音できない音は聞き取れない
じゃあどうすれば聞き取れるようになるのか?という話です。
よく「自分が発音できない音は、聞き取れない」っていう話を聞いていたんだけれど、
人間の脳みそは、自分で出せない音は認識できないということらしく、聞き取れるようになるには、自分でその音を出せるようになる必要があるってことです。
確かにそうだよね。だって実際にそういう場面が頻発しているわけだから、これはもう認めるしかないと思いました。
そこで、私はシニア留学でカナダにに来ているにもかかわらず、友だちを介して知った、日本人の英語発音矯正の先生に発音を習うことにしました。
せっかくカナダに来ていても、発音を直すのって一筋縄ではいかないことだったんですよね。
語学学校では上達しない理由とは?
どうしてカナダまでシニア留学に行って語学学校に通ってて、わざわざ日本人の先生に英語の発音を習うの????と思う人もいると思います。
それにもちろん語学学校の授業でも「発音」のクラスはあります。私も語学学校の発音のクラスを取りました。
でもねー、実際に受けてみると、これが求めているものとは程遠いんですよ。
日本人特有の筋肉の使い方
そもそも英語の「音」は、日本語にはないものばかりです。
発音を習うようになって知ったのですが、そもそも舌や口の中の使い方が、英語と日本語ではゼンゼン違うので、そのままでは同じ音が出せるわけがないんですよね。
私たちは無意識に、「近い音」として「カタカナの音」を探して当てはめようとしていますが、「カタカナの音」はそのものズバリの音ではないため、ここで発音の変換ミスが起きます。
これがネイティブの音が聞き取れない根本的な原因になります。
だとしたら、日本人の先生から口の中の使い方を教わるのが、発音矯正としては1番早いわけです。
「日本語と英語の口の中の使い方の違いを知って、そこを直していく」という作業が、発音を直すのには必要な作業ということです。
これは重要だけれど実はすごく地味な作業なんですよね。
ネイティブには教えられない
先ほども書きましたが、もちろん語学学校にも「発音」のクラスはあります。
でもネイティブの先生からいくら習ったとしても、結局自分が「カタカナの音」に変換して習得しているなら、たとえ現地にシニア留学したとしても英語発音にあまり変化はないです。
もちろんネイティブの先生も一生懸命直してくれます。でもそれはバンドエイドを貼るような感じのことで、根本的な治療にはならないなというのが、私の正直な感想です。
なぜなら、ネイティブは子どものころから自然に英語の音を習得しているので、日本語の口の中の使い方との違いをわかりません。
ネイティブから発音を習えば正しい音がわかるようになると思いがちですが、私たちにある「日本語側の事情」をわかるのは、残念ながらネイティブスピーカーではありません。
発音を直すためには、まず日本語を母国語とする英語話者から基礎的なことを学ぶのが、一番確実だという考えに私は行き着きました。
本当はシニア留学に来る前にこれがわかっていればベストでしたが、行ってみて初めて分かることもあったということですね。
シニア留学をきっかけに日本人の先生から英語発音を学び続けて、それが次のシニア留学でどうなるかを試してみようと、今は思っています。
バビコと直接話しませんか?
英語の勉強を続けるって、まぁまぁいろいろありますよね。
でも止めたらそこまでだし、もうちょっと良くなる気がするし、自分なりに工夫していくしかないですもんね。
実は最近、私のカナダ留学での体験を”知りたい””聞きたい”っていう人に向けて直接ZOOMでお話しすることを始めました。
留学エージェントに聞きづらいことや、シニア留学のリアルについてぶっちゃけで話せる場があってもいいんじゃないか?と考えて、企画しました。
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おわりに
いかがでしたか?ここまでお読みいただきありがとうございました。
シニア留学して現地で英語を学べば、自然と発音もよくなるのか?について、私の体験をまとめました。
私のシニア留学体験談からは、私たち日本人が英語の発音を学ぶには、日本語側の事情がわかる日本人の先生に発音を習うのが、一番効果的なアプローチだということに行き着きました。
カナダに行ったからこそ気づいた「発音の壁」。
そしてそこからたどり着いた発音矯正の重要さ。
私たち日本人が英語の音を身に着けるのって、思った以上に長い道のりになりそうですが、なんとか少しずつでも続けていこうと思って取り組んでいるところです。