シニア留学でカナダに滞在する場合、現地でのお金の管理はどうすればいいのかを心配する人も多いと思います。
カナダで生活する場合クレジットカードは必携ですが、現地で銀行口座を開設した方がいいのかどうかは、滞在期間の長さとサービス内容によります。
この記事では、シニア留学でカナダのトロントに1年2か月滞在した私が、銀行口座を開設するにあたり考えたことについてまとめます。
シニア留学のカナダで銀行口座を作る?
シニア留学でカナダに行く場合、現地で銀行口座を開設するかしないかは、滞在期間によると思います。
銀行口座があると便利
シニア留学で1年2か月滞在したカナダでは、現金はほとんど使いません。ほぼクレジットカードでカバーできるので現金を使う場面があまりありません。
なので、日本から10万円分ぐらいをCA$に両替して持って行っておけば、現金が必要な場面でもそれで何とかなると思います。
でも滞在期間が半年を超えるようなら、カナダで銀行口座を作っておいた方が便利なのは本当です。
カナダで銀行口座を開設すると、ネット上でメールアドレスだけで振り込みができるe-transferという機能が使えて、これがとても便利だからです。
私は、シニア留学中のルームシェアの家賃を、このe-transferを使って毎月自動振り込みするように設定していたので、払い忘れなどもなく毎月月末までに家賃を払うことができていました。
また、シニア留学には関係ありませんが、ワーキングホリデーで働く人たちはお給料の振込先が必要なので、銀行口座開設は必須になります。
銀行口座無しでもいける
ただ、半年以上滞在している友だちも中でも、銀行口座を開設しないで乗り切っていた人もいました。
彼女はシニア留学ではなく学生留学でしたが、8か月間カナダに滞在していました。
とにかくカナダでは、現金はほとんど使いません。
どこでもクレジットカードで買い物や食事ができますし、公共交通機関はSuicaのようなプリペイドカードを使えば現金を使うことはありません。
そう考えると、銀行口座をわざわざ開設しなくても、生活に支障はないとも言えます。
ちなみにその場合は、日本の銀行のクレジット機能付きカードを使って日本円をおろし、それを両替所に持って行ってCA$に両替するというのが一般的なようです。
日本円でおろす際にレートが少し不利になるようなのと、両替手数料がかかるのがマイナス要因ですが、そんなにしょっちゅう現金を使うことはないので、現金が必要になったときに限ってこの方法でお金を用意していると言っていました。
こういう方法を使えば、わざわざカナダに銀行口座を作らなくても生活できますからね。
シニア留学でカナダに行く人にも参考になるかもしれません。
割り勘もクレジットカードで簡単にできる
シニア留学中に現金が必要になるときには、どんな場合があるかについて考えてみました。
カナダではクレジットカードも使えるし、公共交通機関もプリペイドカードが使えるし、現金が必要な場面って、結局、友だちと割り勘にするときぐらいかなと思います。
例えば一緒に食事に行って、いくつかのメニューをシェアしたような場合に、最後にお金を払うときということですね。
日本だと、単品を指定してお会計を別々にしてくれる場合はありますが、合計金額をクレジットカードで割り勘にしてくれるということはまずないです。
ところがカナダでは、頼めばどのようにでもお会計を分けてくれて、それぞれ各人がクレジットカードで払えるようにしてくれます。
合計金額を人数分で割ることはもちろん、「これとこれは私に。それ以外は彼女に。」のように頼めば、そのように計算してくれて、それをクレジットカードで払うことができます。
クレジットカードさえあれば、ほぼそれで用が足りるのがカナダです。
なのでシニア留学中、基本的に現金はほぼ使わないで生活できるということになるんです。
シニア留学中の日本からの送金やお金の管理
シニア留学中、日本からカナダで開設した銀行口座に送金する機会が何度かありました。
家族に送金してもらえる人もいると思いますが、私の場合は楽天銀行を使ってオンラインバンキングでカナダの銀行口座へ送金していました。
海外送金
シニア留学中に日本の銀行からお金を送る場合、銀行の海外送金やWiseなどの国際送金システムを使うことになります。
私は楽天銀行に口座を作っていたので、そこからカナダで開設した銀行口座あてに送金する形をとりました。
私はシニア留学で1年2か月滞在中に、日本から2回の送金をしました。
1回目はルームシェア家賃の前払いをするために現金が必要になったとき。2回目はビザを延長するためにカナダでの銀行預金残高が10,000CA$以上必要になったときです。
楽天銀行は海外送金手数料も定額1,750円で使えるのが魅力ですが、最初は振り込み先のカナダの銀行の設定入力がうまくいかなくて、何度かやり直しをしなくてはなりませんでした。
初めて海外送金をするときには、1発でうまくいかないこともあると思っておいた方がいいと思います。1度うまくできれば、2回目以降は問題なく使えるようになるからです。
今の世の中、パソコン1台あれば日本の自分の銀行口座から海外送金できるというのは、本当に便利。
でも日本からの送金は、日数的な余裕をもって手続きすることをおすすめします。
e-transferはメールアドレスさえあればOK
カナダでのシニア留学中、私はルームメイトの住まいをルームシェアしていました。
その時の家賃がひと月850CA$だったのですが、その支払いはカナダに銀行口座があればネット上で行うのがとても一般的です。
日本でネットバンキングを使って誰かに振り込みをするときは、相手の銀行名・支店名や口座番号などの情報が必要ですよね。
でもカナダの場合は違います。なんと相手のメールアドレスだけあればOKなんです。
最初私は驚きました。
でもこれが正反対。
カナダ在住20年の日本人の友だち曰く
安全のためにもメールアドレスだけで振り込めるようになってるんだよ。
これには正直驚きました。
確かに銀行名や口座番号を相手に知らせているって、危ないと思い始めるとすごく危ない気がしてきませんか?
おわりに
いかがでしたか?ここまでお読みいただきありがとうございました。
シニア留学でカナダに行く場合、カナダで銀行口座を開設するかしないかは、滞在期間で判断するのがいいと思います。
シニア留学中は、思わぬことでお金が必要になることも実際あるので、お金の管理についてはあらかじめ考えておくといいと思います。
特に、カナダで銀行口座を作るかどうかや、作らないとしたら現金が必要な時にどうしたらいいかを、準備段階から考えておきましょう。
シニア留学は現地に行ってからではなく、準備のときからもう始まっています。
自分で調べてわからなければ留学エージェントに相談するのもアリですから、早め早めにチェックポイントを洗い出しておくといいと思います。