私は前回、1年2か月のシニア留学で11か月間語学学校に通いました。
11か月も集中して現地で英語の勉強をするなんて今まで経験したことがないし、なんだかそれだけでもう英語の上達が約束されたもののように思っていました。
でも語学学校って行けばいいってもんでもなかったなと、今となっては思います。
この記事では、前回私が語学学校選びに失敗した理由と、次回のシニア留学でリベンジしようと思っていることについてまとめます。
シニア留学で失敗した語学学校選び
前回のシニア留学は、とにかく人生初の長期留学だったので、考えたり準備したりしなくてはならないことがありすぎて、何から手をつければいいものかとあっぷあっぷしていました。
なので語学学校選びについては留学エージェントからの情報だけに絞って、あえて自分であれこれ調べることをしませんでした。
あれこれ調べて選択肢が増えると考えることが増えるので、頭がパンクしそうな気がしていました。
でもあとから考えると、ここで踏ん張れなかったことが手痛い失敗の原因だったんです。
大規模校を選んだ理由
私が留学エージェントと相談して決めた語学学校は、いわゆる大規模校という部類で、語学学校だけでなくカレッジも併設しているところでした。
ここは最初の数か月は語学学校に通い、そのあとカレッジにスライドすることができるというフレキシブルさがウリの学校でした。
私は前回のシニア留学で1年以上カナダに滞在する予定だったので、途中でプラン変更もできるというのがとても魅力的でした。
実際にカナダに行ってみて様子を見ながら自分でアレンジしようと考えて、この学校に行くことを決めました。
カレッジに行くことも考えていた理由は、カレッジのコースを取ると、週20時間まで働くことができるプログラムがあり、
と考えていたからでした。
ただ、実際に語学学校に通ってみてわかったのですが、なんとカレッジのコースはほぼ魅力を感じない内容のものばかりでした。
ヒューマンリソース(HR)とか、マーケティングとか、医療事務とか。
どのコースもこれから社会に出ていく大学生や高校生を対象にしているものなので、さんざん働いてきた私にはどれも”今さら”な感じしかありませんでした。
帰国して就活するんならまだしも、ね。今さらそれ勉強してどうするの?って感じでした。
そして魅力を感じないプログラムを全て英語で受けるのは、到底無理だなと思いました。
だって語学学校の授業でさえ余裕がないのに、カレッジで専門的な勉強を英語で受けるなんて、完全にキャパオーバーになります。
本当に勉強したいと思える内容でないと、英語でそれを学ぶなんて私にはできないと思いました。
そんなわけで、語学学校のあとにカレッジに行く選択はキャンセルにしました。
つまりはプランニングが甘かったんですよね。うん。
せっかくカレッジにスライドできる大規模校を選んだのに、そのカレッジのコースが魅力的ではないことにどうして気づけなかったのか?なんでそこまで考えなかったのか?
完全に失敗でした。
大学生が95%
カレッジ併設の語学学校ということは、世界中から来ている学生のほとんどが大学生や高校生ということなんですよね。
たまに社会人留学の人たちもいましたが、大学生があまりにも多くて社会人は埋もれてしまっていました。
大学生ってどこの国から来ていても、しっかり勉強しに来ている人とそうでない人がいます。
半分遊びのように来ている大学生は、夜遅くまで遊んでいて朝起きれなくて、午前中の授業に来ないというパターンを繰り返す人が何人もいて、他人事ながら”何しに来てるんだか”とあきれました。
逆に、自分のお金で来ている社会人留学の人は、やっぱりどの人もまじめに授業を受けていました。
それぞれ考えはあるでしょうけど、せっかくカナダまで来ているなら、私は授業を真剣に受ける人たちと一緒に勉強したいなと思いました。
そして残念なことに、大規模校ではなく、もっと規模が小さくて独自のプログラムを打ち出している語学学校が他にもたくさんあることを知ったのは、シニア留学を始めてしばらく経ってからでした。
もちろん、社会人留学生向けのコースがある語学学校も、調べればいくつもあったのでした。
留学エージェントから情報をもらうだけでなく、自分でもっと他の語学学校のことを調べようとしなかったのは、本当に失敗だったなとつくずく思いました。
学校の外は別世界
そしてシニア留学で実際に語学学校に11か月通ってみて感じたのは、学校は「特別な環境」だということでした。
語学学校の中は、English Only Ruleというのがあって、英語以外で話してはいけない決まりになっています。
授業も全て英語で進められますし、友だち同士の会話も全て英語です。
そんな環境で授業が受けれるほど英語ができない…と思うかもしれません。
でも語学学校の先生は、どんな国の訛りでも受け入れて理解してくれようとしますし、こちらがわからないと察するとゆっくり話してくれます。
私たち学生側は、わからなければわかるまで何度でも聞くことができます。
友だち同士も、お互いカバーしあいながら理解しあおうとするので、まあまあ意思の疎通はできますし用も足ります。
でも、一歩学校の外に出たらそういうわけにはいきません。
ネイティブの話す英語は速くて短くて、簡単なことのはずなんだけど何を言っているのかさっぱりわからないことが多すぎます。
よくわからなくて聞き返しても、ゆっくり言ってくれることは絶対になくて、速いままで何度も繰り返してくれるのですが、速いままでは結局聞き取れません。
何度か聞いて、なんとなく意味が分かったとしても、今度は自分の言いたいことが口から言葉として出てはこなくて、言いたいことが言えないもどかしさだけが残る…という経験を何度となくしました。
もちろんカナダの人たちは、移民が多いので言葉がうまく話せない人に寛容です。イヤな顔をされたりバカにされたりするわけではありません。
でも、明らかに語学学校の中と外とでは状況が違いすぎる…。
語学学校の中で英語がわかるのは、そこが特別な環境だからなんだと痛感しました。
語学学校で学ぶことももちろん必要だし大事。でも、それだけではらちがあかない。
「事件は学校の外で起きている」
こりゃあ何とかしないとなぁ…と思いながらも、語学学校での11か月をそのまま過ごした前回のシニア留学だったのでした。
失敗してわかった英語が上達する方法
いま私は2度目のシニア留学に向けて準備中です。
前回の語学学校選びの失敗から学んだ私は、まず前回お願いした留学エージェントに連絡を取ってみました。
これ、何かが違う
前回お願いした留学エージェントの担当者の方に、今回は、
とお願いして、いくつか候補をもらいました。
送られてきた情報を見てみるのですが、どれを見ても結局前回と同じ気がしてピンときませんでした。
リベンジで選んだ学校
そこでカナダで知り合った日本人の友だちが使っていた留学エージェントに連絡を取ってみることに。
そこで知ったのは、とーっても小さいけれどすごくユニークな語学学校の情報でした。
- その語学学校には教室がない。
- 授業は全て屋外でのフィールドワーク。
- 学生は1クラス4人以内。
なんと教室では勉強しない語学学校があったんです。
先生ひとりと学生4人以内で1チームで、午前中の2時間を使って、街中のカフェやスーパーや道行く人に英語で話を聞くというプログラムを提供している語学学校でした。
私が前回のシニア留学で感じた、「事件は学校の外で起きている」という大問題にドンピシャな学校があったんです。
聞けば、その語学学校を作った先生は5か国語をマスターしている語学の達人らしいのですが、その人が考える”語学を習得するのに一番いい方法”がこのフィールドワークなのだそうです。
実際には、このフィールドワークスタイルに慣れるまではけっこう大変そうなのですが、せっかくカナダまで行くならこのユニークな語学学校で勉強してみたい!と思い、速攻で参加を決めました。
前回の失敗があっての今回のプラン。
教室もテキストも使わないこの語学学校でどんなことが起きるのか、コワいけど…でもコワいもの見たさで楽しみでもあります。
朗報!
2024年9月から2度目のカナダ留学に来ています。
前回の失敗を活かし、超ユニークな実践型英語学習プログラムに参加した体験談を記事にしたので、そちらも是非見てね!
留学前にやっている英語の勉強法
そんなわけで、前回の失敗を失敗に終わらせない次回のシニア留学を半年後にひかえ、いま私がやっているある英語の勉強法があります。
それがこの「七田式英語教材7+English」。
「事件は学校の外で起きている」問題を私なりに解決しようと思って使っている教材です。
この教材でやることは、簡単でシンプルな英語のフレーズを1日10個丸暗記すること。
1日10個で60日間、合計600個の英語フレーズを暗記します。
英語フレーズはどれも中学生レベルです。
暗記と聞くと、
と思う人もいると思いますが、何度も口から言葉として出すことで、自分で思っている以上に憶えられます。
正直、オンライン英会話よりよっぽど多く”口から言葉を出す”アウトプット重視の教材です。
口から言葉として出すことで、フレーズは憶えられるので心配ご無用。
そして現地では、憶えたものしか使えません。
そう、憶えたものしか実際には使えない。
本当に憶えたものしか使えないというのが、私がシニア留学で現地に行って痛感したことです。
語学学校のテキストで習ったとか、そういえばどこかで誰かが言ってたとか、そういうフレーズはいざとなったら口から出てはきません。
自分が言いたいことを言葉として出すときに口からポンっと出てくるのは、脳みそが憶えたフレーズだけです。
だから、いっぱいアウトプットして、簡単なフレーズをとにかく脳みそに憶えてもらうのが最善最短の英語勉強法だと思って、私はこの教材をやっています。
この教材で憶えたフレーズを引っ提げて留学に行けば、現地ですぐに試せるから、それが留学の醍醐味ってもんだと思います。
私は時々サボったりもするけれど、ほぼ毎日簡単で短い英語フレーズを聞いては口から出すを繰り返して、脳みそにフレーズをどんどん憶えてもらっています。
私は今はオンライン版の方を使っています。
オンライン版はフラッシュカードが使えるのがめちゃくちゃいい!!
\スマホでできるオンライン版が断然おすすめ!/
\七田式英語教材7+Englishを実際にやっている私が、オンライン版をおすすめする理由を詳しくまとめた記事はこちら!/
おわりに
いかがでしたか?ここまでお読みいただきありがとうございました。
私が前回のシニア留学で、語学学校選びに失敗した理由は
カレッジのコース内容も、社会人クラスがあるかどうかも、ろくに調べないで決めてしまったことが失敗の原因でした。
でもその失敗を失敗で終わらせないために、次のシニア留学ではユニークな語学学校に行ってきます。
そしてオンライン英会話よりいっぱいしゃべるこの教材も使って、2度目のシニア留学の準備をしています。